消えたい は 消えない

鬱 うつ 病のリハビリのような 意味のあるような無いような

DAY 40

 

他人と会話をする気分にはならず、

ただ部屋の中で

ただベッドの上で

生きていた。

 

幸いにも

空いた隣のベッドに人は入らず、

もう一人の人も

無口な人だった。

 

 

聞こえてくるのは、

来た当初に聞こえた おばあさんの声が

遠く、とても遠くから。

 

それと、

近くに談話室があるようで

テレビの音と

数人の声が響いていた。

 

 

近くに「人」を感じる中で、

 

少しずつ、

「暇」を持て余す感覚を

取り戻し始めていた。