消えたい は 消えない

鬱 うつ 病のリハビリのような 意味のあるような無いような

DAY 29

 

部屋の移動を伝えられる。

 

 

…いちいちストレッチャーに乗り、

また拘束具で拘束され

また天井だけを見て移動。

 

 

当時は

何にも考えることもなく、

なすがままになっていた。

 

 

今思えば、

あれはまだ入院したての人間に

建物の構造や部屋の位置などを

把握させない為の

決まりか何かなんだろう。

 

 

部屋から部屋にだけ移動していると

本当に夢の中の世界のような、

現実に居ないんじゃないかと感じるようだった。

 

 

そして 今度は

 

真っ白な部屋に

辿り着いた。