消えたい は 消えない

鬱 うつ 病のリハビリのような 意味のあるような無いような

DAY 37

 

部屋の移動が告げられる。

 

一人部屋の孤独とは

ここでお別れとなる。

 

 

部屋の外に出て、

初めて通路 を知る。

 

思えば、

「自分が今、どんな建物の中に居て

その現在地まで辿り着く道筋を知らない」

なんて経験は、

 

普通はしない。

 

 

それは

ペットが買われ、ケージに入れられたまま

長い道のりを経て部屋まで運ばれ

初めての場所でケージが開き

ビクビクしながら恐る恐る足を踏み出していく…

 

そんな様子をまとった気分だった。

 

 

そうして私は

知らない道をゆっくりと

歩みを進めていった。