消えたい は 消えない

鬱 うつ 病のリハビリのような 意味のあるような無いような

DAY 21

 

尿道の処置で

数名の看護師に脱がされ、押さえられ、

腕の拘束具が外され、

 

その最中に

別の看護師は右横で目の処置をしてくれた。

 

 

そして慌ただしく

ストレッチャーに移動させられ

また固定され

 

ゴロゴロとストレッチャーは動き、

まだ痛む眼に映る天井が

次々と変わっていく。

 

 

「この部屋の外側は

こんな世界だったのか…」と

 

感じることも ろくに出来ぬまま、

 

 

行き着いた先は車。

ストレッチャーごと入る。

隣には救急隊員?が座る。

 

 

そしてサイレン スタート。

 

 

「これって…救急車なんですか?」と

訪ねた。

 

 

車内は特別何も無い、

まるでハイエースに乗っているかのようなのに

救急車のサイレンを鳴り響かせて

走っている。

 

 

『そう。これはね、

移動専用の救急車なの。』

 

 

とりあえず

タメ口だった。